Cricutで紙やビニール、布をカットするときに使うカッティングマット。
青・緑・紫・ピンクのマットに加えてカードマットもあるため、「結局何種類あるの?」「自分の素材にはどれを使えばいい?」と迷いやすいアイテムです。
結論からいうと、この記事ではCricutのマットを5種類として整理します。
ただし、5種類が同じ役割ではありません。
- ライトグリップマット
- スタンダードグリップマット
- ストロンググリップマット
- ファブリックグリップマット
- カードマット
このうち、素材の厚みや種類に合わせて粘着力を選ぶのは最初の4種類です。
カードマットは粘着力の強弱で選ぶマットではなく、折りたたみカードを作るための専用マットです。
そのため、この記事では「Cricutのマットは5種類」と全体を押さえたうえで、素材別の使い分けは4種類のグリップマットを中心に解説します。
結論|Cricutマットは5種類。ただし素材別に選ぶのは4種類

Cricutのマットを「何種類あるか」で整理すると、次の5種類で考えるとわかりやすいです。
| 種類 | 色・特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| ライトグリップマット● | 青・弱粘着 | コピー用紙、薄いカードストック、ベラム、印刷可能素材など |
| スタンダードグリップマット● | 緑・標準粘着 | カードストック、柄入りペーパー、ビニール、アイロン接着シートなど |
| ストロンググリップマット● | 紫・強粘着 | 厚手カードストック、グリッターカードストック、チップボードなど |
| ファブリックグリップマット● | ピンク・布向け | 布、接着芯付きの布など |
| カードマット | カード制作専用 | インサートカード、カットアウェイカードなど |
Cricut公式ヘルプでは、Explore・Maker系については「4種類のグリップ強度のマット」と「カードマット」を分けて案内しています。
つまり、
Cricutのマット全体 → 5種類として整理
素材に合わせて粘着力を選ぶ → 4種類のグリップマット
と考えると良いです。
使えるマットはCricutの機種によって違う
Cricutのマットは、どのマシンでも同じものを使えるわけではありません。
この記事では、日本で使う人が多いExplore・Makerシリーズと、Joy Xtra・Joyシリーズを中心に整理します。
| マシン | ライト(青) | スタンダード(緑) | ストロング(紫) | ファブリック(ピンク) | カードマット |
|---|---|---|---|---|---|
| Exploreシリーズ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Makerシリーズ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Joy Xtra | ○ | ○ | - | - | ○ |
| Joyシリーズ | ○ | ○ | - | - | ○ |
私が使っているExplore 5では、4種類のグリップマットとカードマットを使用できます。
一方、Joy XtraやJoyシリーズはライトグリップマット・スタンダードグリップマット・カードマットが基本です。
「Cricutなら全部同じサイズの5種類を使える」と考えず、購入前に必ず対応機種を確認してください。
1.ライトグリップマット|青|薄い紙や印刷可能素材向け
ライトグリップマットは、4種類のグリップマットの中で粘着力が弱いマットです。
薄い紙や、マットから外すときに反ったり破れたりしやすい素材に向いています。
ライトグリップマットに向いている素材

- コピー用紙・プリンター用紙
- 薄いカードストック
- ベラム
- 印刷可能なステッカー用紙
- 印刷可能なビニール
- 一部の薄手ビニール
薄い紙を粘着力の強いマットに貼ると、カット後にはがすときに紙が丸まったり、表面が傷んだりすることがあります。
ライトグリップマットは、コピー用紙や薄手の紙など、カット後にきれいにはがしたい素材を扱うときに使いやすいマットです。
Cricutで素材をマットにセットしてカットする基本的な流れは、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ Cricut Design Spaceの使い方|初心者向けに基本操作からカットまで解説
ライトグリップマットを選ぶ目安
「素材が薄い」「はがすときに傷みそう」と感じる素材なら、まずライトグリップマットを候補にします。
ただし、カット中に素材が浮いたり動いたりする場合は、素材に合う範囲で粘着力を見直します。
2.スタンダードグリップマット|緑|カードストックやビニールの定番
スタンダードグリップマットは、標準的な粘着力のマットです。
紙ものからビニール、アイロン接着シートまで、Cricutでよく使う中量素材を幅広く扱えます。
スタンダードグリップマットに向いている素材

- カードストック
- 柄入りペーパー
- エンボス加工されたカードストック
- ビニール
- アイロン接着シート
Cricutでカード、ラベル、ビニール文字、Tシャツ用のアイロン接着シートなどを作るなら、出番が多くなりやすいマットです。
ただし、「迷ったら全部スタンダードグリップマット」でよいわけではありません。
薄い紙ならライトグリップマット(青マット)、重い素材ならストロンググリップマット(紫マット)の方が外しやすさや固定力のバランスがよい場合があります。
最初に買い足すならスタンダードグリップマット?
Explore 5は購入したセットによってライトグリップマット(青マット)が付属します。
そのため、最初から全種類を買う必要はありません。
付属のライトグリップマット(青マット)で紙やシールを試し、通常のビニールやアイロン接着シート、カードストックをよく使うようになったらスタンダードグリップマット(緑マット)を追加する流れで十分です。
Cricut Explore 5を買ったあとに何を揃えるか迷っている場合はこちらも参考にしてください。
-
-
参考Cricut Explore 5を買ったら必要なもの|付属品と買い足す道具・材料を初心者向けに解説
Cricut Explore 5を買ったものの、「マットやブレードも買い足した方がいい?」「シールを作るには何が必要?」と迷っていませんか。 私も最初は、専用ツールをまとめて揃えなければ使えないのだと ...
続きを見る
3.ストロンググリップマット|紫|厚手・重めの素材向け
ストロンググリップマットは、厚手や重めの素材をしっかり固定するための強粘着マットです。
ストロンググリップマットに向いている素材

- 厚手のカードストック
- グリッターカードストック
- マグネット素材
- チップボード
- ポスターボード
- 補強した布
- レザーなど
ここで注意したいのが、
ストロンググリップに固定できる素材=自分のCricutで切れる素材、ではない
という点です。
マットの役割は、カット中に素材を固定することです。
実際にカットできるかどうかは、
- 使用するCricut本体
- 対応ブレード
- 素材の厚さ・硬さ
- 素材設定
まで確認する必要があります。
たとえば厚手素材ではディープポイントブレードなどが必要になる場合があります。
「紫なら厚いものは何でも切れる」と考えず、素材とマシンの対応を先に確認してください。
4.ファブリックグリップマット|ピンク|布用のマット
ファブリックグリップマットは、布をカットするときに使うピンク色のマットです。
名前だけを見るとストロンググリップマットよりさらに強いマットのように見えますが、そうではありません。
布を扱いやすくするための専用設計と考える方がわかりやすいです。
ファブリックグリップマットで使う素材の例

- 布
- 接着芯を付けた布
- アイロン接着バッカーで補強した布
- フェルトなど
- ※使える素材はマシンとブレードによって異なります
ExploreとMakerでは布の切り方が違う
Makerシリーズでは、ファブリックグリップマットとロータリーブレードを組み合わせてさまざまな布をカットできます。
Exploreシリーズでは、ボンデッドファブリックブレードを使い、接着芯やアイロン接着バッカーなどで補強した布をカットする使い方が基本です。
そのため、
ファブリックグリップマットを買えばExploreでもMakerと同じ条件で布を切れる
という意味ではありません。
布を切りたい場合は、マットだけでなくブレードとマシンの対応も確認してください。
5.カードマット|折りたたみカードを作る専用マット
カードマットは、ほかの4種類とは使い方が大きく違います。
折りたたんだカードをマットの仕切り部分へ差し込み、カードの背面を保護したまま、表面だけにカットや描画を行うための専用マットです。
Cricutのインサートカードやカットアウェイカードなどを作るときに使います。
カードマットは「5段階目の粘着力」ではない
ライトグリップマット
↓
スタンダードグリップマット
↓
ストロンググリップマット
↓
ファブリックグリップマット
↓
カードマット
という順に粘着力が強くなるわけではありません。
カードマットだけは、素材の重さで選ぶのではなく、「折りたたみカードを作るかどうか」で選ぶマットです。
この違いがあるため、Cricut公式では「4種類のグリップ強度のマット」と「カードマット」を分けて案内しています。
カードマットにも機種差がある
Explore・Maker用とJoy系では、カードマットの形や対応サイズが異なります。
Explore 5では複数枚を一度にセットできるカードマットもありますが、Joy用カードマットはJoyの本体幅に合わせた別製品です。
購入するときは「カードマット」とだけ見て選ばず、対応機種まで確認してください。
素材から選ぶ|Cricutマット使い分け早見表
素材から選ぶなら、次の表を目安にすると迷いにくくなります。
| カットしたい素材 | 基本のマット | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| コピー用紙・プリンター用紙 | ライトグリップマット● | 薄い紙を外しやすい |
| ベラム(※) | ライトグリップマット● | デリケートな素材向け |
| 印刷可能ステッカー用紙 | ライトグリップマット● | 印刷可能素材に向く |
| 薄いカードストック | ライトグリップマット● | 弱粘着で外しやすい |
| 通常のカードストック | スタンダードグリップマット● | 中量紙を固定しやすい |
| 柄入りペーパー | スタンダードグリップマット● | 中量紙向け |
| 通常のビニール | スタンダードグリップマット● | 標準的なビニール向け |
| アイロン接着シート | スタンダードグリップマット● | 中量素材向け |
| グリッターカードストック | ストロンググリップマット● | 重い素材を固定しやすい |
| チップボード | ストロンググリップマット● | 厚手・重量素材向け |
| マグネット素材 | ストロンググリップマット● | 重い素材向け |
| 布 | ファブリックグリップマット● | 布向けの専用設計 |
| 折りたたみカード | カードマット | カード制作専用 |
※ベラム:半透明で滑らかな質感が特徴の薄手のトレーシングペーパー(あるいは植物性ベラム紙)のようなクラフト用紙
同じ「紙」「ビニール」でも、厚さ・表面加工・台紙の硬さによって扱いやすさは変わります。
マットを選んだだけで必ず成功するわけではないため、初めて使う素材は小さな図形でテストカットしてから本番へ進むと安心です。
マットは強いほど良いわけではない
「しっかり貼り付いた方が失敗しにくそう」と思い、必要以上に強いマットを使いたくなることがあります。
でも、マットは強ければ強いほど良いわけではありません。
粘着力が強すぎると、
- 紙が反る
- 表面が傷む
- 細かいパーツが破れる
- マットから外しにくい
といったことがあります。
反対に粘着力が弱すぎると、カット中に素材が浮いたり動いたりします。
目安は、カット中は動かず、カット後は無理なく外せる粘着力です。
Explore・Maker用マットのサイズは2種類

Explore・Maker用の4種類のグリップマットには、主に次の2サイズがあります。
- 約30.5×30.5cm(12×12インチ)
- 約30.5×61cm(12×24インチ)
通常のカード、ステッカー、小物、ペーパークラフトなどでは約30.5×30.5cmを使う場面が多くなります。
約30.5×61cmは、長いデザインを切りたい場合や、一度に多くのパーツを配置したい場合に便利。
大きいマットの方が常に便利というわけではないため、作品サイズに合わせて選びます。
Joy系はサイズが違う
Joy XtraやJoyシリーズは本体幅が異なるため、Explore・Maker用の12インチマットは使いません。
| 機種 | マットサイズ |
|---|---|
| Joy Xtra | 21.6 × 30.5cm |
| Joy/Joy 2 | 11.4 × 16.5cm/11.4 × 30.5cm |
購入するときは、マットの種類だけでなく対応機種とサイズも確認してください。
カードマットは機種によって対応カードが違う
カードマットは、折りたたんだカードの背面を保護しながら、表面だけをカット・描画できる専用マットです。
機種によって使えるカードマットと、一度にセットできる枚数が異なります。
| 機種 | 使えるカードマット | 一度に作れる枚数 | 対応カード |
|---|---|---|---|
| Explore 5 | 2カードマット(1×2)/カードマット2×2 | 2枚/4枚 | R10・R20・R30・R40・S40 |
| Maker 3などMaker 4以前 | カードマット2×2 | 最大4枚 | R10・R20・R30・R40・S40 |
| Joy Xtra | Joy Xtra用カードマット | 1枚 | R10・R20・R30・R40・S40 |
| Joy/Joy 2 | Joy用カードマット | 1枚 | R10・R20・R30 |
Explore 5用の2カードマットは約33×21.9cmで2枚同時、カードマット2×2は約33×41.2cmで最大4枚同時にセットできます。
<カードサイズの見方>
| サイズ | 仕上がりサイズ |
|---|---|
| R10 | 8.9 × 12.4cm |
| R20 | 10.8 × 14cm |
| R30 | 11.4 × 15.9cm |
| R40 | 12.1 × 16.8cm |
| S40 | 12.1 × 12.1cm |
R=長方形、S=正方形です。数字が大きいほどカードも大きくなります。
スマート素材ならマットなしで切れる場合がある
Cricutでは、すべてのカットにマットが必要なわけではありません。
Smart VinylやSmart Iron-Onなどのスマートマテリアル(スマート素材)に対応したマシンでは、規定サイズを満たしていればマットなしで直接セットできます。
Explore 5、Maker 3、Joy系などはスマートマテリアル(スマート素材)を使ったマットなしカットに対応しています。
ただし、
- スマートマテリアル(スマート素材)ではない通常素材
- 小さくなった端材
- マットなしで読み込めないサイズ
ではマットを使います。
最初、小さくなった素材をマットに貼って使えるのを知らず。小さくならないようにデザインの位置を変えたり、頑張ってスマート素材を使ってました(笑)
そのため、
スマートマテリアル(スマート素材)だからマットを一切使わない
ではなく、素材の種類と残っているサイズで判断します。
マットから素材を外すときは、素材ではなくマットを反らす
薄い紙や細かなパーツを上へ引っ張ると、素材が丸まったり破れたりすることがあります。
Cricut公式のお手入れ案内では、マットを裏返して、素材ではなくマット側を素材から離すように曲げて外す方法が案内されています。
紙ものをきれいな状態で外したいときに覚えておくと便利です。
マットを長持ちさせるコツ|保管方法
Cricutのカッティングマットは消耗品です。
使用を続けると少しずつ粘着力が落ち、最終的には交換が必要になります。
長持ちさせるために、使用後は次のように扱います。
- マットに残った紙くずや端材を取り除く
- 粘着面を必要以上に指で触らない
- 使い終わったら保護シートを戻す
- 折れたり反ったりしないよう平らに保管する
マットのお手入れ方法は種類によって異なります。
Cricut公式では、ライトグリップマット・スタンダードグリップマット・ストロンググリップマットについて水を使ったお手入れ方法も案内されています。
マットをぬるま湯で流し、食器用洗剤を数滴たらし柔らかいスポンジで洗います。
再度ぬるま湯でしっかりすすいで、必ず自然乾燥させてください。
一方、ファブリックグリップマットは水洗いを避けるよう案内されています。使用後は紙くずやホコリを取り除き、しっかり自然乾燥させてから保護シートを戻しましょう。
粘着力が落ちたときは、まず紙くずやホコリを取り除き、素材がカット中に動くようになったら交換を検討します。
よくある質問
Cricutのマットは4種類ですか?5種類ですか?
この記事では5種類として整理しています。
素材に合わせて粘着力を選ぶグリップマットは、ライト・スタンダード・ストロング・ファブリックの4種類です。
これにカード制作専用のカードマットを加えると5種類です。
Cricut公式でも、4種類のグリップマットとカードマットは役割を分けて案内しています。
Explore 5とMaker 3は同じマットを使えますか?
はい。Explore 5とMaker 3は、4種類のグリップマットを共通で使えます。
カードマットは対応製品が異なります。
Joyでもストロンググリップマットやファブリックグリップマットを使いますか?
いいえ。
Joy Xtra・Joyシリーズでは、ストロンググリップマットやファブリックグリップマットは使用しません。
ライトグリップマット・スタンダードグリップマット、カードマットを使用します。
スタンダードグリップマット1枚だけで全部切れますか?
すべての素材に適しているわけではありません。
薄い紙にはライトグリップマット、厚手素材にはストロンググリップマット、布にはファブリックグリップマットの方が適しています。
素材に合わない粘着力を使うと、カット中に動いたり、カット後に素材が傷んだりする原因になります。
カードマットで普通の紙も切れますか?
普通紙のカットには使用しません。
コピー用紙などの通常の紙は、ライトグリップマットなど素材に合ったグリップマットを使用します。
カードマットは、折りたたみカードを作るための専用マットです。
マットなしで切れるならマットは不要ですか?
スマートマテリアル(スマート素材)を規定サイズで使う場合はマットなしでカットできます。
ただし、普通紙、シール紙、通常のビニール、小さくなったスマートマテリアル(スマート素材)の端材などではマットを使うため、マット自体が不要になるわけではありません。
まとめ|Cricutマットは5種類、素材別の使い分けは4種類で考える
Cricutのカッティングマットは、この記事では次の5種類として整理しました。
- ライトグリップマット(※)
- スタンダードグリップマット(※)
- ストロンググリップマット(※)
- ファブリックグリップマット(※)
- カードマット
このうち、素材の重さや種類に合わせて選ぶのは4種類のグリップマット(※)です。
カードマットは粘着力で選ぶマットではなく、折りたたみカードを作るための専用マットです。
また、使える種類とサイズはCricutの機種によって異なります。
マットを選ぶときは、
- 自分のCricutに対応しているか
- カットする素材に合う粘着力か
- その素材をマシンとブレードで切れるか
の順で確認すると迷いにくくなります。
「一番強いマットを選ぶ」のではなく、作品と素材に合うマットを選ぶことが、きれいにカットして素材を傷めず仕上げるポイントです。